今年のアメリカ油化学会は、ワシントン州シアトル市のコンベンションセンターにて開催されました。

今年は同時期にISSFAL2008という学会がKansas Cityにて開かれていたため、参加者が二分されてしまい、お会いできなかった先生方もいらっしゃいました。

今年の学会では、柳田先生がシンポジウムのオーガナイズ、永尾がシンポジウム講演、城内がポスター発表を行いました。

今回が2回目の参加となる博士3年生の城内君は、今年も2時間みっちりと英語でのDiscussionに奮闘しました。

その甲斐あって、見事に“Best Overall Poster Award”を受賞し、賞状と副賞の300ドル小切手を頂きました。彼は昨年のStudent Poster Awardから連続受賞であり、着々と成果を上げていることが非常に喜ばしい限りです。


シアトルのシンボルは、スペースニードルというタワーです。

地上500フィート(約150メートル)からシアトル周辺が360度で見渡せます。写っているのはユニオン湖で、その畔にはビル・ゲイツの豪邸が建っているそうです。(写真では、どの辺かも分かりませんが・・・)

市街地側を眺めると、マリナーズの本拠地セーフコフィールドも見えました。

というわけで、メジャーリーグ観戦にも行ってきました。初日の空き時間に丁度デーゲームがあったので、ネットでチケットを予約しておきました。

現在マリナーズには、“じょーじ ・まっけんじー(城島健司)”も在籍しています。この日はスタメンでキャッチャーマスクをかぶっていました。写真はブルペン脇で、試合開始前の国歌斉唱を行っているところです。

言わずとしれたマリナーズのスター“イチロー”は、シアトルのスターと言っても過言ではありません。市内にあるテレビ局の窓一面は、イチローの写真が飾っていました。

また球場には“イチロール”という、魚のすり身をコチジャンで味付けしてキュウリを添えたお寿司も売っていました。味はまあまあでした。

試合は、接戦をマリナーズがものにして大満足でしたが、中でもイチローに対する地元ファンの声援の大きさと彼の活躍振りが、同じ日本人として誇らしく胸をうちました。彼のように他人から期待され、そして信頼に応えられる人間になりたいと強く思いました。


シアトルの名物といえば、スターバックスコーヒーでしょう。シアトル発祥であるスタバの1号店は、ロゴマークの色が見慣れた“緑”ではなく“茶色”なのが特徴でした。

スタバ1号店があるパイクプレースマーケットは、新鮮な魚介類や花なども売っている活気のある市場でした。

シアトルきっての観光名所として、市場を見て歩くだけでも楽しくなります。

が、勿論食べることも忘れませんでした。エビ・蟹・貝・野菜を豪快にゆであげた料理をテーブルに広げて食べる“クラブポット"という店では、シアトルのシーフードを存分に満喫しました。


シアトルには、郊外にワシントン大学があります(直通バスだと15分程度)。創立から150年近い歴史を誇り、研究のレベルも高く、日本からも沢山の留学生がいるそうです。写真は、立派な建物なので近づいてみたら、大学の図書館でした。

毎年春には名所として話題を集めるワシントン大学の桜並木です。日本の桜とはちょっと趣の違う大振りな樹木が並んでいて、満開になったら凄いだろうなと感じました。

またシアトルには、見えない所にも観光名所があり、それがUnder Ground(地下都市街)です。

1889年に発生した大火災の後、古い街なみの2階に相当する部分に現在の建物が造られたため、今でも地下にその名残が残っています。時差ぼけの中、90分程度のツアーに参加しましたが、ガイドさんの英語が子守歌に聞こえて非常につらかったです。

トムハンクスとメグライアンが競演した映画:Sleepless in Seattle (めぐり逢えたら)の中で、“シアトルでは1年のうち9か月雨が降る”という台詞がありましたが、今回は比較的天候にも恵まれた学会旅行でした。思ったよりも坂が多い街で、サンフランシスコに雰囲気が似ていたのが印象的でした。

研究室へのお土産は、スタバ1号店オリジナルのパイクプレースローストのコーヒー豆、スモークサーモン、サクランボをチョコでコーティングしたお菓子などでした。


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