5月8日午後4時35分、成田空港からいざ出発。(実はこの写真の後、違うターミナルにバスで移動しなければならないことに気付き、大あわて)

乗り継ぎのシカゴ・オヘア空港までの11時間25分間、機内では寝ては食べ、食べては寝てで北京ダック状態でした。ユナイテッド航空機内では、何度目の食事か忘れましたが”きつねらあーめん”とかいう変な日本語のカップラーメンも登場。

シカゴに5月8日午後2時到着後、1時間の飛行(時差があるため、時計では2時間ちょっとかかります)でシンシナティに午後8時40分到着しました。シンシナティでは、タクシーすらまともにいない閑散とした空港にとまどって、写真を撮るのを失念していました。


9日は昼からホテル隣にある学会場にて、参加登録と会場にポスター設置を行いました。

その後、夕方までシンシナティ観光。シンシナティで最も高い建物、カリュータワーは49階建て、175m。1930年建造で、建築に用いられた煉瓦は300万個だそうです。

1、2階はショッピングモール、地下にレストランが入っています。

屋上の展望台が見所と聞いていた割には、わかりにくい業務用エレベーターのところにちっちゃな看板が。しかもこのエレベーターは、45階まで?

45階につくと、違うエレベーターに乗り換えろとのこと。

非常階段のところに行ってみると、異様に古い木造エレベーターが。乗ってみると、キーキー、ギシギシ、ちょっと怖い感じ。

48階でおりて階段を上ると、やる気のなさそうなお姉さんが一応お金を徴収していました。

展望台に出てみると、360℃シンシナティがどどーんと見渡せました。

中心地ダウンタウンから少し離れると、結構田舎という感じです。

眼下には、宿泊したホテルと学会場になったシンシナティ会議場も見えました。

オハイオ川沿いには、アメリカンフットボールチーム:シンシナティ・ベンガルズの本拠地、ワン・ポール・ブラウン・スタジアムが見えました。

その東側に、でかいビルが邪魔ですが、メジャーリーグチーム:シンシナティ・レッズの本拠地、グレートアメリカン・ボールパークが。よく見ると、なんだか赤っぽい人だかりが。もしかして・・・

カリュータワーから歩いて10分くらい、近づいてみるとやはりデーゲームをやってました。

一番安い外野席のチケット(8ドル)を買って中へ。とてもきれいな天然芝が目に飛び込んできました。

さすがレッズの本拠地だけあって、観客の帽子やユニホームTシャツで真っ赤です(いすが赤いのもありますが)。

この日の試合は対SFジャイアンツ戦で、言わずとしれたバリー・ボンズが敵としてブーイングを浴びていました。

レッズには、ケン・グリフィーJrという有名なホームランバッターが居ます。

この球場はメジャー発祥の地として、全チームに先駆けて開幕戦(トラディショナルオープナー)が行われる場所だそうです。

グレートアメリカン・ボールパークは、前球場シナジーフィールドの老朽化と共に低迷しているレッズを何とかしようと、2003年3月からオープンしたばかりです。

この日の試合は、一進一退の末7対6でレッズの負けでした。しかしながら5月現在のレッズの順位は、ナショナルリーグ・セントラル地区の首位です。

この日は日曜日で街中の店が閉まっており、何とか開いている店を探してベーグル屋へ。

思っていたより具だくさんのボリュームに、この後、胃がもたれるほどおなか一杯になりました。お味は美味しかったです。

夕方から学会場でオープニングミキサーが開かれました。今回日本油化学会とのジョイントシンポジウムも開かれたため、結構にぎやかな学会でした。


10日からいよいよ学会が始まりました。初日午前中から早速、柳田先生はシンポジウムの座長、永尾はシンポジウム講演がありました。

午後からはポスター発表も行われました。海外学会初参加の井上さんも、2時間ひたすら英語の質問に奮闘しました。

そして、なんと本研究室の発表がHealth&Nutrition部門の第一位"Excellent Poster Award"に輝きました。めでたし、めでたし。

その日の夜は、懇親会"Japan Night”が開かれ、現地の日本人の方々の協力もあり、日本の食と文化が参加者に紹介されました。日本食といえるかどうか分からない夕食の後、琴の演奏から開演です。

柔道(ちょっと空手も混じっていたような)の紹介では、アメリカ人の子供たちが実演を行いました。

剣道の紹介では、参加していた北海道大学の細川先生(5段)も参加して、かかり稽古を披露しました。

最後は向こうの人が好きそうな、太鼓による勇ましい演奏で幕を閉じました。とても楽しい夜でした。


11日は朝7時30分から朝食付きの学会総会と授賞式"Award Breakfast"が行われました。

いわゆるコンチネンタルブレックファスト;スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージ、ポテト、マフィン、オレンジジュース、コーヒーを頂きました。

この日の昼食には、シンシナティ名物”チリ”を食べに行きました。

九大の池田先生、本研究室の卒業生である佐短大・四元先生とご一緒しました。

日本で言うところの”チリ”ほど辛くなく、あっさりしたミートソースという感じでした。上にかかっている黄色いものはチェダーチーズで、チリとのコンビネーションは抜群でした。大変美味しゅうございました。

街のすぐ横を流れるオハイオ川を渡ると、そこはケンタッキー州です。

ケンタッキー側から眺めてみると、結構高層ビルが集積しています。この街にはP&Gの本社があって栄えてはいるのですが、大きなデパートが抜けた空きビルもいたる所にあったのがちょっと気になりました。

しかしちょっと高台から夜景を見ると、なかなかきれいです。”The Queen City”と呼ばれ、最も住みよい都市の一つといわれるのも分かる気がします。学会は12日まで行われ、再びエコノミークラスでのつらい12時間あまりを経て、無事日本に帰ってきました。


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